上本郷の庚申塔(江戸川区上篠崎)
篠崎街道沿いには古い地名を残したバス停がある。京葉道路のすぐ北にあるバス停は「中図師」、鹿骨街道の出合の北にあるのが「上本郷」というバス停。都内各地にもバス停と小学校名は歴史上の地名を付けたものが多く、西新宿の「十二社」などはその典型である。
上本郷のバス停の100mほど北の角に1基の庚申塔がある。塀を少し凹ませて祀られているが、かなり広いこの民家は石井家のお宅で、代々続く家のようである。
駒型の庚申塔は、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の描かれたもので、造立年は文化2年(1805)11月と記されている。尊像の左手には形はややはっきりしないがショケラを下げている。左側面には「石井氏」の願主名もあり、庚申塔のあるお宅のご先祖様が建立されたもので間違いないだろう。
場所 江戸川区上篠崎2丁目24-13
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