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2021年10月 4日 (月)

上板橋の庚申塔(板橋区上板橋)

国道254号線はかつての川越街道沿いの新道で、部分的に旧街道が分岐している。都心から西へ進むと、上板橋一丁目で旧街道は北に分かれ、長くて緩やかなガッカラ坂を経て900mほどで商店街も店舗がまばらになり、南側の路傍に庚申塔が立っている。まさに路傍の庚申そのものである。

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ここは昔からの辻だが、現在これより東は上板橋駅の勢圏、これより西は東武練馬駅の勢圏という感じである。昔はどうかというと、江戸時代はこの辻が上板橋村と下練馬村の村境であった。その境に祀られた塞ノ神の庚申塔と思われるが、左面には年紀の傍に「豊嶋郡上板橋頓 栗原講中」とあるので、下練馬村側から悪いものが入ってこないようにという庚申塔なのだろうか。

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駒型の庚申塔は日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄で、中央が中折れして補修した痕跡がある。造立年は元文4年(1739)2月で、尊像右には「奉彫刻大青面金剛供養塔」と記されている。栗原講中の栗原は上板橋子育地蔵にもあった地名である。上板橋村の中に旧村として栗原村があったようだ。子育地蔵二体はもともと石神井川の栗原堰の一本橋(現在の桜川一丁目の広い公園あたり)にあったと言われるので、上板橋村の勢圏は石神井川以北全体だったのではないだろうか。おそらく円明院を中心とした一帯に願主の多くがいたのだろう。

場所  板橋区上板橋2丁目18-9

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