お茶あがれ地蔵(豊島区上池袋)
東武東上線の北池袋駅の北側の踏切は危険な踏切である。東上線プラス埼京線の踏切でお年寄りは渡り切れないことがある。その為に地下道が設けられているがお年寄りに階段は厳しい。こういう場所ほど早く何とかしてもらいたいものである。踏切警手の廃止が進んで久しいが、場所によっては踏切警手を置く責任を鉄道会社や自治体は負うべきだと思う。
その踏切から100m余り東へ行くと交番の手前にコンクリート製の堂宇があり地蔵菩薩と庚申塔が祀られている。説明板があり「お茶あがれ地蔵」と書かれている。地蔵菩薩は丸彫の地蔵立像で、江戸時代に結婚を阻まれたまま病死した女性の供養のために建立されたもの。女性が幽霊になって「お茶あがれ~」と出てきたので供養したという経緯らしい。造立年は分からない。
地蔵の右下にあるシンプルな笠付角柱型の石塔は庚申塔である。造立年は宝永元年(1704)5月。正面には「奉供養庚申石塔息災祈所」と書かれている。複雑な像形のお茶あがれ地蔵に比べて極めてシンプルなデザインに最初は地蔵の説明柱かと思ったくらいである。
場所 豊島区上池袋3丁目47-5
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