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2021年10月14日 (木)

蓮根観音堂の石仏(板橋区蓮根)

都営西台駅の駅前のダイエー西台店、その南の高島通の向かいにあるのが蓮根観音堂。この観音堂でいう観音は牛馬を守護する馬頭観音を指す。もともとは「田の観音」と呼ばれ、元禄11年(1698)に建てられた馬頭観音で野ざらしだったが、多くの人々が参詣して賑わったという。

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現在はこんな立派な堂宇に守られているが、馬頭観音でこれだけの堂宇に入っているものは極めて珍しい。明治時代の地図を見ると辺り一面見渡す限り田圃であり、ほぼ100m感覚で南北に田んぼ道が通っていた。東西に延びる用水路がちょうどこの辺りで田んぼ道と交差するように流れていて、地形図には石塔のマークが記されている。

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祀られている元禄11年(1698)2月に開基貞閑大法師によって創立された137㎝の馬頭観音。この堂宇を守っているのは蓮花寺と書かれていた。かつては多くの農家が縁日になると飼育している牛馬を連れて参詣に訪れたという。

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堂内の主尊馬頭観音の脇に3基の石仏がある。左に2基、右に1基。左のお点前の角柱型も馬頭観世音菩薩。元々は蓮根3-26の中村家にあったものらしい。一度、新河岸川のほとりにあるというこの馬頭観音を探して歩いたことがあるが見つからず、この観音堂でようやく出会えた。造立年は文政3年(1820)6月である。後ろの舟型地蔵菩薩は上部が補修してあるが、本体には元禄14年(1701)5月の年紀と正徳元年(1711)12月の年紀があり、どっちかは分からない。右の舟型地蔵菩薩の造立年は不詳。おそらく墓石だろうと思う。

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観音堂の門兵のように立っている2基の庚申塔の内、奥側にあるのは笠付角柱型の庚申塔。造立年は嘉永6年(1853)2月で、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄である。道標を兼ねており、右面には「東 中台道 板橋道」、左面には「西 大山ねりま、北 戸田渡しバ 道」とある。台石には根原講中とあり多くの願主名が刻まれている。

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道路側には角柱型の豪快な庚申塔が立つ。正面には大きく「庚申塔」と彫られ、側面にも大きく「文化五戊辰年」とあり反対側にも日付が彫られている。文化5年(1808)2月の造立である。台石正面には三猿が彫り込まれ、願主名が多数刻まれている。川口姓が5名、江口姓、本橋姓が2名ほか計13人の名があった。

場所  板橋区蓮根2丁目28-21

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