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2021年10月20日 (水)

篠崎町の庚申塔(江戸川区篠崎町)

六斎地蔵尊からさらに北東へ350mほど行くと変形五差路の角に庚申塔が祀られている。堂宇はないが摩滅はそれほどしていない。石材が良いのだろうか。この辺の摩滅の違いがどうして起こるのかはよくわからない。この五差路はもともとは篠崎街道を横切るように流れていた篠田堀の水路が暗渠化されて五差路になったもの。

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庚申塔は駒型でブロック塀に囲まれている。日月、青面金剛像、二邪鬼、二童子、三猿という珍しい図柄で、青面金剛の左手にはショケラがぶら下がっている。右側面には、「奉供養庚申講中  武刕葛西下篠崎村」と刻まれている。左側面には年紀が記され、享保9年(1724)2月の造立と書かれている。

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この庚申塔の向かいに以前は下篠崎町会会館があったらしい。ということは旧六斎堂もこの庚申塔の辺りにあったということになり、ここの篠田堀と篠崎街道の辻は村の中心のひとつだったということだろう。この辺りの旧小字は前図師といい北に行くと中図師といった。町境会館では前図師、中図師、その先の下図師の講中が集まり講を開いたという。毎月4日が地蔵講、21日が大師講だったらしい。庚申講はまた別の形で行われていたのだろう。

場所  江戸川区篠崎町4丁目33-15

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