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2021年10月29日 (金)

池袋本町公園庚申塔(豊島区池袋本町)

池袋駅から北へ約1.5㎞の街中にある広い池袋本町公園は「池袋本町プレーパーク」という、子供たちが焚火をしたり、木登りをしたり、穴を掘ったり、泥んこになって遊べる良き公園になっている。もちろん管理されたうえで行われている。そんな公園の北西の角にポツンと大きな角柱型の庚申塔が立っている。

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こういう角柱型のデザインはありそうでない珍しいものである。正面中程に三猿が陽刻され、左右の側面にはそれぞれ一鶏が陽刻されている。造立年は寛文2年(1662)春2月彼岸中日と古いものである。石仏の日付をいう時の月は旧暦の月だから現在の暦よりも1ヶ月強前になる。現代暦でいうところの3月20日頃である。三猿の上には「奉供養庚申待三歳一座所」左右には「説種々性欲所宜聞法」「随種々心行開観照門」と刻まれている。そのっ下には願主名が12名ほど書かれていた。

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この場所が公園になったのはそんなに古い話ではない。開園は昭和53年(1978)である。ではこの庚申塔はそれ以前はどこにあったかというのが気になった。豊島区発刊の「文化財を探る 第六集」(昭和55年発刊)では池袋本町1-25とある。公園の西側エリアにあった生花市場の入口に立っていたらしい。その後の写真を見ると公園に移設されてからはもう少し道路寄りにあったが、園内でも移設されたようだ。正面に書かれている「三歳一座」は庚申講中に関する言葉で、3年間に18度の庚申待を行うことを「一座」という。まだまだ庚申講中が浸透する前の珍しい文言である。

豊島区池袋本町1丁目27-1

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