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2021年10月10日 (日)

早船家の馬頭観音(板橋区蓮根)

首都高速5号池袋線の高架が頭上を覆い、多くの車が走る都道長後赤塚線が環八通りに出合う環八高速下の交差点から100m余り戸田橋寄りの角にある民家の塀の一部が凹んでいてそこに石仏が祀られている。

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塀の格子をわざわざ凹ませて守っているのは、珍しい笠付角柱型の馬頭観世音菩薩。造立年は嘉永6年(1853)3月である。高速道路の対岸にあるのは都立志村学園というハンディキャップを持つ子供のための高校で台地の上にある。その台地に上る坂道が伝兵衛坂。この志村学園は台地の縁にあり、その台地の下に台地の崖線に沿って道があって、そこから蓮根の集落に入る分岐がこの馬頭観音のある場所である。

Cimg3185

馬頭観音の右側面には「北 戸田わたし」とあり、左側面には「東 なかたい江戸、西 とくまる道」とある。当然ながら東は中台から江戸へ、西は徳丸に至る。台石の正面には「根原講中」とあるが、この辺りでは根原と呼ばれる葦や萱の生い茂る低湿地の原野が広がっており、そこに居を構えた人々の集まりだったのだろう。志村ノ原で刈り取った葦などの草刈り場であり、牛馬の飼料となる秣(まぐさ)を収穫していたようだ。台石には願主名も刻まれているがなぜかこのお宅の名前である早船家の名前がない。

場所  板橋区蓮根1丁目9-17

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