田柄不動堂の石仏(練馬区田柄)
愛染院田柄不動堂は愛染院の境外仏堂。本院愛染院の約700m北にある不動堂は新しい堂宇。一部に大銀杏を独断で伐採したなどの苦情が出ているようだが、出合ったお坊さんは感じのいい方だった。もっともそういう大きなことを決めるのは、宗教組織でも上の方の人間だろうから、その人とは関係ないのだろう。
不動堂の左の通路を進むと後が墓所になっているが、その手前に2基の石仏が祀られている。左にあるのは、舟型の如意輪観音像で、延宝2年(1674)8月の年紀があるが、その脇に宝暦(1751~1764)の年号も記されていてはっきりしない。主尊右上には「奉造立正如意輪贈」とあり、下の方には為菩提▢▢とあるので墓石であろう。
右の山型角柱石塔は庚申塔。日月が上部にあり、基壇に三猿が彫り込まれている。正面には「青面金剛尊」とある。造立年は安永9年(1780)2月。左側面に「武州豊嶋郡上練馬村」の銘がある。基壇には、「南 なかむら道 講中 二拾壱人」「北 ふきあげ道 願主 直心 妙圓」と書かれている。この庚申塔が元あった場所は、田柄3丁目10の練馬高校入口らしい。現在某ハンバーガー店舗があるところだろうか。以前はゴルフ練習場だったばしょである。
場所 練馬区田柄3丁目13-1
| 固定リンク
コメント