中ノ宮の馬頭観音(練馬区春日町)
春日町1丁目の路地だが、石神井川沿いの海老ヶ谷戸と富士街道を結ぶ村道として江戸時代からあった古い道の途中にある旧家の塀際にくぼみを作り馬頭観音が祀られている。
この馬頭観音があるお宅は広い農家で長谷川家という旧家。馬頭観音よりも北側は家屋がある区画だが、南側は畑が広がっている。道路の微妙なカーブが古道であることを物語っている。馬頭観音は角柱型で正面には「馬頭観世音」と大きく書かれ、側面には造立年である明治39年(1906)3月の年紀と長谷川幸太郎の施主名がある。
当然ながらこの長谷川家のご先祖様であろう。ここに立っていると明治時代ののどかな練馬の農村風景を見ることができる、素敵な場所である。ただ道行く人が気づくことはほとんどなさそうである。
場所 練馬区春日町1丁目36-22
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