赤塚新町川越街道の庚申塔(板橋区赤塚新町)
光が丘公園から川越街道に接続する広い道路が赤塚新町三丁目で丁字路で川越街道に出る。その少しだけ江戸寄りの五差路にあるタバコ屋小林商店(もう10年以上前から開いていないようだ)の前に自然石の庚申塔が立っている。
もともとここは江戸時代から川越街道を挟んだ五差路だったらしく、川越街道よりも北は下赤塚村、南が上練馬村であった。庚申塔は上練馬村側にあり、下赤塚村側を向いている。庚申塔の高さは約2mあり、自然石に彫られた日月と「庚申塔」の文字、そして台石には道標がある。「南 あらいやくし道、右 はやせ道、左 吹上道」とある。あらいやくしは当然新井薬師で、はやせは戸田への渡し、吹上は和光市にある吹上観音を指している。
造立年は万延元年(1860)臘月再建と書かれているので、それ以前には元の庚申塔が立っていたはずであるが、それについては何も書かれていない。ただ、「昭和15年(1940)9月 道路改修にて移転」とあり、川越街道が国道として拡幅された時にセットバックさせられたものと思われる。
場所 板橋区赤塚新町3丁目12-23
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