平張の庚申塔(大田区南馬込)
富士講燈籠のすぐ近くに小さな堂宇があり、その中に庚申塔が祀られている。あまりにこじんまりとしているので犬小屋と間違えそうな雰囲気がある。明治時代の地図を見るとここで村道がY字に分かれ、左へ行くと北野神社前を通り現在の馬込銀座あたりにかけて坂を下る。右へ行くと途中から急な坂を下り池尻川の谷に下りる。こちらの道沿いが小字東と呼ばれたエリア。
堂宇にある庚申塔は駒型の庚申塔。日月、青面金剛像が陽刻され、台石に三猿がある。造立年は貞享元年(1684)10月。かなり摩滅していて文字が読みにくいが、駒型としては古い部類で、欠損もなくよく保存されている。高さは1mちょっと。
尊像の右側には「奉造立庚申供養為二世安樂也」「武州荏原郡馬込村」「施主山﨑市右門」と書かれている。左には年紀がありその下に「同行十三人敬白」とある。シンプルだがとてもバランスの良い図柄の庚申塔である。
場所 大田区南馬込2丁目24-3
| 固定リンク
コメント