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2021年12月 9日 (木)

大日堂の石仏(豊島区西巣鴨)

巣鴨大日堂は春海和尚がかつて仕えた徳川秀忠夫妻の没後に夫妻の弔いの布施で豊嶋郡巣鴨村のこの地を買い、石造大日如来坐像を安置する為に承応2年(1653)に大日堂を建立した。今は住宅密集地域だが、当時は巣鴨新田とも呼ばれる地でほとんど人は住んでいなかったようだ。

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写真右の八角堂の中にはレプリカの大日如来坐像が祀られている。というのも本来の大日如来坐像は昭和20年(1945)の空襲によって大きく欠損した為、のちに頭部と両腕は補修されたがその本体は地元の大日坊奉賛会で大切に管理されているらしい。

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レプリカの説明では僧侶春海が徳川秀忠夫妻(台徳院:秀忠、崇源院:夫人徳子)の菩提を祀って大日如来坐像を建立したことが書かれている。本物を見てみたいが、このレプリカでも致し方あるまい。

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大日堂の手前を左に進むと、植込みの中に板碑型の大きな庚申塔が立っている。造立年は明暦2年(1656)3月。「奉修庚申待第三迴座現當二世安楽所」と中央に書かれている。願主名は12名刻まれている。下部には妙美な蓮花が陽刻されている。

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その先にもう一つ堂宇があり、その手前に立つのがこの供養塔。上部は戦災で欠損したのだろうかかなり傷んでいる上に、正面には黒いペンキで心無いいたずら書きがある。延宝3年(1675)10月に造立されたもので、「権大僧都法師」とあるのは春海和尚を偲んでのことだろうか。

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その後ろの堂宇には無縁仏等が集められており、その中のひとつ板碑型の石塔の前にアクリル板が立ててあった。「権大僧都春海上人大覚位」とあり、造立年は明暦3年(1657)2月のようだ。アクリル板には「大日堂を建立したと伝えられる人の石碑」とある。尋ねる人はほとんどいないし藪蚊に襲われるような場所だが、なかなか興味深い大日堂である。

場所  豊島区西巣鴨2丁目15-8

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