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2021年12月 6日 (月)

滝野川庚申塔(北区滝野川)

都電西ヶ原四丁目電停から北へ100mほど進むと分岐する路地の角に2基の石仏が祀られている。向かって左側が駒型の庚申塔、右が舟型光背型の聖観音像である。石仏前の道は昔は王子道といわれた道で、この道筋には反射炉分水という用水路が流れていた。この反射炉分水は大正時代まであったようだ。元治元年(1864)に江戸幕府が大砲を鋳造する為に千川上水を巣鴨で分水、しかし幕府が倒れたことで用水路は出来たが反射炉は使われなかった。

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庚申塔の造立年は元文5年(1720)12月。日月は痕跡のみ残り、青面金剛像、二鶏、邪鬼、三猿が描かれている。下部には願主8人銘があり、縁には「是より右王子道」「是より左弁天道」とある。側面には「武州豊嶋郡滝野川村 江府狛込石工 宇兵衛」とあるが、狛込は駒込の誤字だろう。風化の為かなり読めなくなっており資料を参考にした。

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右の舟型光背型の聖観音立像は文字を読む限り戒名が複数あり墓石のようである。一説には安永年間(1772~1781)のものという情報もあったが、左隅に享保4年(1719)8月の年紀が読み取れた。この辺りは江戸時代は滝野川村。実際にこの東側にかすかな谷があり、そこから王子の石神井川に注いでいた滝野川という川があった。北区立滝野川第三小学校の北側をくねくねと曲がった小道があるがそれが滝野川の痕跡である。

場所  北区滝野川1丁目77-11

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