池袋六ツ又子育地蔵尊(豊島区東池袋)
池袋の六ツ又と言えば首都高速と明治通りが3階建ての立体交差になっている六ツ又陸橋だが、その近くにある帝京平成大学の前に立派な堂宇があり、そこに六ツ又子育地蔵尊が祀られている。
この場所は大学が土地を購入して建設される以前は区立時習(じしゅう)小学校があった場所である。当時は小学校の脇に地蔵堂があったようだ。現在の地蔵は新しいもので昭和31年(1956)の再建。しかし平成15年(2003)に時習小学校が閉校する以前の状態を私は知らない。地蔵堂傍にある紀念碑には世耕弘一氏が尽力した様子がうかがえる。世耕弘一氏は現在の世耕衆議院議員の祖父にあたる。
再建された地蔵の後ろに古い地蔵がほぼくっついて残されているようだが、年紀などを読み取ることはできない。この六ツ又地蔵は巣鴨真性寺の六地蔵の分身と言われ、江戸時代の絵図にも描かれているという。おそらく200年以上は確実だろう。江戸時代以前は明治通りのこの辺りの筋は鎌倉街道で、江戸時代になってからも川越街道と中山道を結ぶ街道であった。
場所 豊島区東池袋2丁目51-4
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