« 吉祥院地蔵堂の庚申塔(足立区扇) | トップページ | 路傍の順礼供養塔(足立区扇) »

2022年1月14日 (金)

扇三嶋神社の石仏(足立区扇)

慶長年間(1596~1615)に小田原北条氏の家臣であった阿出川権左衛門知康が、本木村字太田一帯の開拓を進め、その時代に三嶋大明神を勧請して創建されたのが扇三嶋神社と伝えられる。江戸時代は太田と高野の鎮守であった。当時は太田と高野を合わせて約40軒ほどの民家があったというが江戸時代には増えていったようだ。

Dscn4749

三嶋神社はその名の通り静岡県三島市にある三嶋大社が本社。源頼朝が崇敬したことで大きくなった。全国的には400社ほどあるようだ。北海道から鹿児島まで意外に広い範囲にある。基本は大山祇命(オオヤマツミノミコト)を祀る。山森農産の守護神である。三嶋神社の玉垣の前に対の仁王像が立っている。

Dscn4745

傍にはいまでは珍しい電話ボックスがある。この仁王像2基は庚申講中によるもので、造立年は元禄10年(1697)11月、台石の文字はかなり消えかかっているので足立区の資料を参照した。書かれている文字は「庚申待成就 三嶋御宝前 本木太田村」とある。左が吽形、右が阿形である。

Dscn4756

鳥居をくぐると左手に真新しい御影石の石仏がある。牛頭天正宮と書かれたものと、馬頭観音と書かれたもの。紀年は書かれていないので分からないが昭和末期か平成のもののように思われる。

Dscn4753

境内奥に進むと水神碑が祀られていた。この場所で水神というのはちょっと不思議だったが、荒川放水路開削工事でここに移設したものらしい。その後再建されたのか、裏側には「昭和18年(1943)9月 本木6丁目6434番地より移転」と書かれている。旧番地の地図とにらめっこしたが6000番台の番地はない。やはり水没してしまった場所なのだろうか。

なお資料によると延宝6年(1678)の燈籠型庚申塔があるようだが、訪問時は見つけられなかった。いずれ再訪して確認したい。

場所  足立区扇2丁目9-3

|

« 吉祥院地蔵堂の庚申塔(足立区扇) | トップページ | 路傍の順礼供養塔(足立区扇) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 吉祥院地蔵堂の庚申塔(足立区扇) | トップページ | 路傍の順礼供養塔(足立区扇) »