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2022年2月13日 (日)

富士見台の馬頭観音(練馬区富士見台)

谷原の庚申塔からいったん北へ進みすぐに東に進路を取る。この辺りは旧小字を堀北という。三宝寺池の湧水と石神井川が合流して東流していたのが北流に流路を変えた台地上で、古代から豊かな土地だった。周辺は遺跡地帯で「堀北遺跡」という縄文時代~古墳時代の遺跡が埋蔵されている。地元では谷原の庚申塔からこの場所を東西に行く道を東高野道と呼ぶらしい。

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この東高野道の一画田中家(佐々木家)の塀の一部に堂宇が造られており、その中に立派な馬頭観世音菩薩が祀られている。舟型の馬頭観音は頭部に馬頭を抱き、尊像脇には「左 東高野山道」とある。側面には紀年が刻まれており造立年は天明6年(1786)5月である。左側面には講中宇25人の文字があるが、馬頭観音でこれだけの人数は珍しい。

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東高野道というのは、長命寺への道のことで長命寺の山号が東高野山ということに由来する。江戸時代は東の高野山として関東一帯から信者を集める人気の霊場だった。平成初期の練馬区の資料の写真からは塀が新しくなっていたが、堂宇の位置や面積などはまったく変わっていない。東高野道の道標でもあったのだろう。

場所  練馬区富士見台4丁目30-20

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