路傍の小地蔵(練馬区向山)
都内では小さな地蔵がポツンと置かれているケースは殆ど見かけない。田舎の山道の路傍には石仏などがポツンとあるのは日常的なのだが、都会では自治体や寺社に守られていない野仏は消えてしまいがちである。
練馬区向山の路地の丁字路にポツンとあったこの小地蔵、傍の電柱に「危険スピードおとせ」の看板があるので、ここで事故って亡くなったのかと思ったが、どうもそうではないらしい。地蔵の本体や台石を見たが紀年は書かれていない。
台石の正面には「左 子権現」と「右 中野宮」の文字がある。左子権現は円光院の子ノ権現を示しているのだろう。中野宮が意味するものは分からない。側面には施主だろうか「林金太郎」の銘、裏には「法安道知信士」という戒名が刻まれている。台石に比べて地蔵が新しいのは、もともとあった地蔵の再建かもしれない。
場所 練馬区向山4丁目8-10
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