地蔵堂北真教会の石仏(練馬区貫井)
目白通りから少しだけ北へ路地を入ったところにある地蔵堂北真教会。真言宗円光院の境外仏堂で、江戸時代からあった地蔵堂に戦後建てられたのが北真教会である。小さな門をくぐると左右に石仏が並んでいるが、左側は概ね北真教会が出来て以降のものようだ。
門をくぐって右に6基の地蔵菩薩が並んでいる。六地蔵の意味合いがあるのかと思ったら、どうもそうではなさそうである。一番右は舟型光背型の小さな地蔵菩薩で、造立は延享3年(1746)1月。戒名があるので墓石だが、貫井村施主市平の銘がある。二番目は丸彫の地蔵で、造立年は文政2年(1819)1月。台石側面に「施主 遠州屋常四郎、同栄次郎、當村本橋吉蔵」の銘がある。
以降もすべて丸彫の地蔵菩薩。三番目は享保19年(1734)5月の造立で並びの中では最も古いもの。「貫井村 施主妙栄」の銘がある。四番目は寛政3年(1791)10月、五番目は宝暦8年(1758)2月で貫井村の銘、左端は文化7年(1810)5月の造立で施主「本橋市良左エ門」の銘がある。これらは江戸時代からここに在った境外墓所の墓石だったものだと思われる。
場所 練馬区貫井5丁目22-5
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