鹿浜虫切りの石仏(足立区鹿浜)
環状七号線の鹿浜橋の近くに実はけっこう有名な鹿浜虫切りという鍼灸院がある。足立区教育委員会の説明板によると、小宮家は、夜中に子供が急に泣き出したりする疳の虫(かんのむし)を抑える「鹿浜虫切り」として古くから知られている、とある。TVでも鹿浜が出るとたまに紹介される。古代から続くもので、夜泣き、ひきつけ、オネショ、チック症、小児喘息などに効くと言われている。
門前の堂宇には2基の石仏が祀られている。このほかに小宮家には南北朝時代の板碑が2基保管されているそうだが表には出されてはいない。堂宇の中にある2基の石仏は庚申塔と六地蔵塔である。
左の六地蔵塔は享保5年(1720)2月の造立。舟型光背型の面に六地蔵が陽刻されている。また「武州足立郡渕江領鹿浜村糀谷」の銘があり、糀屋ズシの講中によるものらしい。右の駒型の庚申塔の造立年は享保17年(1732)。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれており、尊像脇には「武州足立郡渕江領鹿浜村」「奉庚申供養」と書かれている。
場所 足立区鹿浜1丁目5-21
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