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2022年2月26日 (土)

入一観音入一地蔵(中央区入船)

東京都中央区には路傍の石仏はないと思っていたが、桜川公園の一角に入一観音菩薩・入一地蔵があるのを新大橋通をあるいていて見つけた。地下鉄日比谷線とJR総武本線の八丁堀駅のすぐ南側にある公園だが、首都高京橋JCTから亀島川の高橋までは昭和の東京五輪以前は掘割だった場所でこここそが有名な八丁堀である。

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必殺仕掛人シリーズにも出てきた八丁堀は江戸の警察でもあった町奉行所の与力同心の屋敷が連なっていたところ。南町奉行所、北町奉行所合わせて与力50人、同心250人ほどがここに住んでいた。江戸時代にはこの地蔵のある辺りに掘割を渡る中ノ橋という木橋が掛かっており、周辺は武家屋敷だったのでお侍さんが多数往来していたことだろう。

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堂内には左に聖観音立像、右に地蔵菩薩立像があり、中央には小さな地蔵が立っている。一見木造に見えたが、よく見るとどうも石造のようである。顔が黒いのは戦災によるものだろうか。入一というのは入船一丁目の略であるから、もしかしたらずっと時代の新しいものかもしれない。

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地蔵堂脇には虫歯祈祷石なるものが祀られている。奥歯をイメージさせる形の大きな石である。明治末期の新聞記事には、京橋区南八丁堀の路傍に周り三尺余り高さ二尺余りのあぶら石という自然石が古くよりあったと記録されており、以前は艶もあったが火災に遭って艶もなくなってしまったが、この石の下には男女の首が埋められている、という説を載せていたらしい。虫歯に御利益があるとされていたようだ。

場所  中央区入船1丁目1-26

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