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2022年3月21日 (月)

耳塚(練馬区春日町)

昔、上練馬村の中ノ宮に信仰の厚い老婆が住んでいた。老婆は村人に「もう生きていくのがつらいので私を土に埋めてくれ」と頼むので、村人は「そんなことはできない。婆さん、長生きしてくれ。」と説得したが、婆さんは言い張って聞く耳を持たない。仕方なく、相談した結果村人たちは言うことを聞くことにした。

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親切な村人たちは、土の中は苦しいだろうと心配して、大きな桶を用意し、その中に食物を十分に入れ、蓋に穴を開け節を抜いた竹を差し込んで息が出来るようにした。老婆は身を清め鐘を持って桶に入り、厚く礼を述べてから「鐘の音が聞こえなくなったら、死んだと思って、線香をあげておくれ」と言った。村人は竹筒の先が塚の上に出るように周囲から土を盛りあげ周りに木の苗を植えた。

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村人はその後も心配して、代わる代わる竹筒に耳を当て音を聞いていたが、そのうちついに聞こえなくなってしまった。しかし、不思議なことに、耳の悪い人が竹筒に耳を当てると耳がよく聞こえるようになり、また花立ての竹筒にたまった水で耳を洗っても耳の病気がよくなるので、たちまちこのことが近郷近在に知れ渡り、遠くから参詣人が来るようになって、誰いうとなく耳塚といわれるようになった。明治44年(1911)4月、篠田粂太郎ほか7名が発起人となって、盛大なお祭りをして仏を供養し、「円浄法師之位」の石碑を建立した。塚は昔の村道沿いにあって、高さ約2m、カシやケヤキの大木が茂り、法師のご命日(26日)には、篠田粂五郎家で供養を行っている。

(練馬区の資料より引用)

場所  練馬区春日町5丁目34-11

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