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2022年3月19日 (土)

円通寺の石仏(墨田区押上)

正円寺の南にあるのが飛木稲荷神社と円通寺。神社と寺院がツーペアという珍しいパターンである。円通寺は正円寺と同じ天台宗の寺院。創建は応仁元年(1467)で正円寺の創建の前年である。高木神社の鳥居と円通寺の門はほぼ直角に接している。この高木神社には御神木の銀杏があるが、「身代り飛木の焼け銀杏」と呼ばれ、昭和20年3月10日の東京大空襲で銀杏の樹盛によって火災の延焼を防いだと伝えられている。

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焼け銀杏は意外に各所にあり、麻布善福寺などが有名である。とても生命力の強い樹種でおそらく人類が滅んだ先もずっとありそうだ。山門をくぐると正面に本堂があり、右手に2基の石仏が並んでいる。

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左の舟型光背型の阿弥陀如来像には「三界万霊」と刻まれており、享保7年(1722)10月の造立。右の舟型光背型の地蔵菩薩が有名な地蔵で、錫杖の一部が欠損しているが、墨田区内で最古に近い地蔵と言われている。造立は明暦2年(1656)2月。「奉造立地蔵大菩薩為寒念仏供養也」「殊者當村結縁衆為菩提也」とある。説明板によると、寺嶋村新田の地蔵講中による寒念仏を修めたことと記念して造立されたもの。

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本堂の左手に入っていくと無縁仏が無数に並べられている場所がある。その右列の最後部に庚申塔がある。駒型の庚申塔で、元文5年(1740)の造立。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄で左手にはショケラを持っている。

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さらに先に回ると再び無縁仏の小集団がある。その右後ろに「庚申尊石燈籠」の文字が見える笠付角柱型の石塔がある。造立年は享保14年(1729)9月で、「願主 請地村上講中 十二人」とある。寺島村の石仏が多い中で、請地村は珍しい。

場所  墨田区押上2丁目39-6

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