特別出張所下の庚申塔(大田区久が原)
特別出張所下というのは交差点名である。しかし周りに特別出張所はない。調べてみると西に300mほど行った久原小学校の傍に大田区久が原特別出張所がある。交差点の標高が7m、出張所と小学校の標高は17mだから10mを上っていくわけである。久が原は耕地整理で碁盤目に整備された街だが、この東西の道は昔のままの曲がりくねった道で風情がある。
民家の塀の凹みに堂宇があり、その中には駒型の庚申塔が祀られている。昔は草履も奉納されていたらしい。日月、青面金剛像、二鶏、三猿の図柄で、珍しいのは青面金剛像が四臂でも六臂でもない八臂である点である。おそらく大田区内にはない。造立年は正徳3年(1713)2月。
「久川原村(久が原村の誤字)石橋の施主」とあるのでこの辺りにも細流があったのだろうか。呑川の支流が流れていたのはここから200mほど南である。
場所 大田区久が原2丁目19-13
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