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2022年3月16日 (水)

三囲神社の石仏(墨田区向島)

言問橋で隅田川を渡る道は国道6号水戸街道。橋を渡ってすぐに左に入る道があり見番通りという。長命寺前で墨堤通りに繋がっている。元々はこっちの方がメインルートだったようだ。墨堤と見番通りに挟まれた一角に三囲神社がある。「みめぐり」と読む。弘法大師が祀ったという田中稲荷がはじまりとされる。当初は現在よりも北の田んぼの中にあった。

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文和年間(1352~1356)に近江の三井寺の僧源慶が社を改築すると、土中から白狐にまたがる老翁の像が出た。どこからともなく現れた白狐が像の周りを三度回って消えたことが「三囲」の縁起となったという。神社の狛犬の先に対の狐像がある。左の狐像は享和2年(1802)の奉納で「三囲のこんこんさん」と長らく呼ばれてきた。

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三井家が江戸に進出してきたときに、三井寺との関係性やその名にあやかって守護神としてからは三井に支援された。境内には不似合いなライオン像があるが、これは三越池袋店にあったものである。三越とライオンの関係は、大正3年に当時の三越呉服店を率いた日比翁助がライオン好きで三越本店に一対のライオンを置いたことが始まりらしい。

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社殿の裏に回ると、珍しい三角鳥居がある。井戸を囲むように立っている。京都の太秦にある木島(こじま)神社に祀られている鳥居の写しで、かつて三井家にあったものらしい。

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その奥には老翁老婆の石像がある。元禄の頃、三囲稲荷にある白狐祠を守る老夫婦がいた。願い事のある人は老婆に頼み、老婆は田んぼに向かって狐を呼ぶ。すると狐が現れて話を聞き去っていくという言い伝えがある。右の老翁像の造立は元禄14年(1701)5月である。老婆の方は不詳。

場所  墨田区向島2丁目5-17

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