小沢家の庚申塔(練馬区高松)
かつてのふじ大山道であった都道池袋谷原線沿いには石仏が多いが、豪農の敷地内にあるものもいくつもある。区立高松小学校の北にあるこの小沢家も現在でも裏の畑を合わせて1000坪ほどの広い家で、その敷地内には堂宇があり庚申塔が祀られている。
小沢家の南東には御嶽神社があり、北には八雲神社がある。おそらくどちらにも深い関係があるのではないだろうか。堂宇内の庚申塔は駒型で、比較的新しそうな雰囲気だったが、確認すると明治25年(1892)正月の紀年が刻まれていた。
青面金剛の頭上には馬頭のような感じで人面が載っている。比較的珍しいタイプである。日月はなく、青面金剛像が邪鬼を踏みつけているだけで三猿も見られない。ただ左手にはショケラを下げている。側面には「小沢又ウエ門建之」と刻まれており、小沢家の家主による建立であることは間違いないだろう。
場所 練馬区高松3丁目21-8
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