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2022年4月23日 (土)

深沢庚申(世田谷区深沢)

住居表示深沢の東部、目黒区(八雲)との区境近くの深沢学園通りの一画に路傍の庚申塔群がある。「深沢庚申様」という新しい石柱がある。近年地面は慣らされてかつての微細な高低差は分からないが、この庚申塚の東側には小さな流れが北から南へ通っていた。さらに東側へ進むと昔の道は化坂で標高を下げ、呑川の駒沢支流を渡って八雲氷川神社へ続いていた。

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庚申塔のある場所は深沢村と衾村(碑衾村)の村境にあたる場所で、少なくともこの近辺に塞ノ神としての庚申塔が昔からあったと想像できる。化坂下の呑川駒沢支流には水車があって、深沢村の三田家と碑衾村の栗山家が出資して村々の役に立っていたが耕地整理で無くなったという。

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庚申塔は4基あり、すべて駒型の庚申塔である。左側に一基だけ向きの違う庚申塔があるが、この庚申塔だけが造立年が分らない。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿が描かれており、尊像の左手には小さなショケラが下がっている。基壇の台石に「庚申講中」とある。その右隣りの庚申塔は明和6年(1769)12月造立で、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が描かれている。

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右から二番目が最も大きな庚申塔になる。造立年は安永6年(1777)11月。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄で、青面金剛は左手にショケラを下げる。ゼニゴケがかなりついているが、下の方にはないのは何故だろうか。三猿の下には願主名が25人あり、森田姓が12人、三田姓が13人である。右端の庚申塔は正徳5年(1715)11月造立で、日月、青面金剛像、二鶏、三猿の図柄。「奉造立庚申講中」とあり、「武刕荏原郡世田谷領深沢村施主」の銘と共に三田姓13人の願主名が刻まれている。三田家は深沢の大地主というのがわかる。

場所  世田谷区深沢2丁目8-3

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