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2022年4月 8日 (金)

安養院の石仏(足立区千住)

2022年の大河ドラマは『鎌倉殿の十三人』で人気だが、足立区千住5丁目にある真言宗の安養院はドラマの主役である北条時政の曽孫である第五代執権北条時頼が創建したと伝えられる。当時は千住元町(現在地よりも1㎞程西)に創建したが、慶長3年(1598)に兵火の災いに遭い焼失して今の場所に移転した。

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山門の手前に立派な庚申塔が3基並んでいる。左は唐破風笠付角柱型の庚申塔で、日月、青面金剛像、二鶏、邪鬼、三猿が陽刻されている。造立年は元禄15年(1702)9月。右側面には「奉造三尸之毒虫二世願満孕」とあって興味深い。道教の教えで、人体には3匹の虫がいて60日毎(庚申)の夜に人体を抜け出し天帝に罪状報告をするという庚申信仰の話をこれほどストレートに記している例は稀である。

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中央は舟型光背型の地蔵菩薩像だが、右脇に「奉納庚待供養二世安樂攸」とあるので庚申講中によるものと思われる。その下および左側下部に合わせて12人の願主名があり、基壇には三猿が描かれているので庚申信仰によるものとして間違いない。造立年は寛文4年(1664)10月で千住町の銘がある。右の笠付角柱型は面白い形である。青面金剛像、邪鬼、三猿は判別できたが日月と鶏はなさそうである。造立年は資料によると、貞享3年(1686)建立、寛延2年(1749)再建、安政2年(1855)再建、明治6年(1873)再建と4つの紀年があるがその経緯は不明。

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本堂の南側へ回り込むと3基の地蔵菩薩像が並んでいる。どれもとても大きなもので、右端は庚申地蔵。造立年は寛文10年(1670)8月。脇に書かれているのは「右志者為念仏供養男女三十一人二世安楽所」「左志者為庚申供養同行三十二人二世安楽所」とあり、庚申講中と念仏講中による共同制作のようだ。中央は寛文4年(1664)9月の地蔵菩薩。こちらの脇には「右志者為念仏供養男女▢人二世安楽所」と人数のところが読めない。2基合わせて「仲直し地蔵」と呼ばれている。左の溶けたような地蔵尊は「かんかん地蔵尊」と呼ばれ、元禄12年(1699)の造立と書かれているが、摩滅が著しい為ほとんど読めない。

場所  足立区千住5丁目17-9

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