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2022年4月28日 (木)

下井草の地蔵堂(杉並区下井草)

現在の早稲田通りは中野から西へ向かうと井草八幡前で青梅街道にぶつかる。しかし元々の早稲田通りは本天沼二丁目から北へ向かい、下井草駅前で駅を迂回して石神井川の北側を西進し石神井の三宝寺へ向かっていた。この旧早稲田通りに並行した南北の耕地整理後の道路で、永久橋の交差点から北上する道すがらの民家に堂宇がある。

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堂宇には他の木像が納められているらしいが、手前の塀の影には左側に角柱型の地蔵菩薩、右側に角柱と櫛型角柱の2基の江戸時代の石塔がある。右の地蔵菩薩の彫られた角柱型の石塔は石橋供養塔である。造立年は宝暦8年(1758)9月で、右上に「奉造立石橋供養塔」とあり中央に地蔵菩薩が陽刻されている。文字を読んでいくとどうやら墓石も兼ねているようだが、信男信女講中とあるので地蔵講か念仏講のものだろうと思われた。

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この地蔵堂は3坪ほどの敷地に堂宇があり、正徳3年(1713)6月に今川の観泉寺持として旧下井草村字向井草に創建、それが現在地である。天保5年(1834)には観泉寺が下井草村の田中惣兵衛に堂宇の管理を任せるようになったが、天保13年(1842)に焼失してしまった。惣兵衛は翌年に村人と協力して、鳥見役(御鷹場、鷹匠の管理者)に願い出て再建したらしい。平成の初め頃まで約30人で組織された地蔵講中があり、定期的に地蔵講を行っていたという。

場所  杉並区下井草3丁目5-9

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