辻の馬頭観音(練馬区下石神井)
路地と路地の辻の垣根の端にひっそりと佇む石柱がある。この辺りはもともと本橋家一族の農地だったようで、大きな農家には本橋姓が多い。東西の道は新しいが南北の道は江戸時代からの道である。
写真では駐車場になっているが昭和の時代には民家が建っていた。馬頭観音はそれよりもずっと前から立っていた。造立年は明治5年(1872)9月。櫛型角柱型で正面に「馬頭観世音」と刻まれており、右側には「四人関」、左側には「小泉市五郎 本橋惣治郎」の銘が入っている。
明治初期の地図を見るとあたりは一面の畑になっている。明治の終わりも同様。昭和に入ってようやくこの辺りに数軒の民家が建ったようだ。「四人関」というのが何を意味しているのかは分からないが、昭和初期の地図では家形が4軒見える。
場所 練馬区下石神井1丁目18-10
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