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2022年5月 4日 (水)

南無地蔵大菩薩(練馬区富士見台)

練馬区南田中辺りの千川上水は現在千川通りになっているが、かつては川筋のみで南側に土手の道が付いているだけで、人馬の通る道路は少し北側を通っていた。その道筋は現在も道路筋になっていて、千川通りと違って微妙な曲がりをしているのが昔の痕跡である。

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千川上水から少し離れた北側の道筋は現在の富士見台1丁目と南田中1丁目、南田中2丁目が点で境をなす鋭角な辻に至る。北西から出合うこの道も古くからある道で、この三角形の角地に地蔵堂がある。扁額には「南無地蔵大菩薩」といささか大仰な文字が書かれている。

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丸彫の地蔵菩薩は基壇に沢山の情報を刻んでいる。地蔵は合掌した姿で、基壇正面には「南無地蔵大菩薩」、左右側面には行き倒れになったと思われる人たちの情報が刻まれている。中には「旅人地蔵様背負て来た男佛」「富士裾野より来た六部女佛」など、数文字でその人の死にざまを表すような言葉もあり、興味深い。背面には大正13年(1924)9月の紀年があり、北豊嶋郡石神井村字田中 施主 瀧澤長五郎の銘がある。

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手前の草むらに歯2基の馬頭観音と1基の双胎道祖神が立っていた。左の駒型の馬頭観世音は嘉永6年(1853)2月のもので、谷治氏の銘がある。中央の角柱型の馬頭観世音は年号が読めない。双胎道祖神も文字が見当たらないがこれは新しいものだと思われた。北西からの道は石神井池方面に繋がる道で、古くからこの辻では多くの人馬が出合ったことだろう。

場所  練馬区富士見台1丁目19-17 (練馬区の資料では南田中2-1となっている)

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