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2022年5月30日 (月)

祐天堂(江東区亀戸)

江東区亀戸と墨田区文化の間にある北十間川に架かる境橋。江戸時代は南西(柳島村)、南東(亀戸村)、北西(請地村)、北東(小村井村)の四村の境であった。現在では墨田文花のオリンピックという大きな商業施設がある。

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この境橋の南詰の柳島村側に堂宇があり、北十間川を背にして立っている。この堂宇は祐天堂と言われ、江戸時代初期の高僧で幕府から帰依を受け増上寺のトップに立った祐天上人(墓所は祐天寺)にまつわるもの。堂内にあるのは「六字名号供養塔」というものである。

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堂宇の手前脇にある石碑は道標。「木下川やくしみち道標」と呼ばれ、ここ境橋から木下川薬師堂(葛飾区東四つ木1丁目)へ至る木下川薬師道(現在の仲居堀通り)を示している。正面には「木下川やくしみち」とあり、左には宝暦11年(1761)孟春の造立年と「本石町」の案内、見えない右側には説明板によると「あつまもり」とあるらしい。本石町は日銀本店のある日本橋の地名で、あつまもりというのはこの北西にある吾妻権現社(吾嬬神社)をさすという。

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堂内の塔は南無阿弥陀仏という六文字の刻まれた角柱で、元禄年間に祐天上人が千葉方面に往来の途中、この付近の川の中に多くの水死体が浮かんでいるのを見て心を痛め、亡骸ごとに戒名を付けて自ら石塔に記したとされる。それ以来付近での溺死水死は無くなったという。後の人がこの石柱を堂宇に納めてお祀りしたのがこの祐天堂である。

場所  江東区亀戸3丁目39

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