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2022年6月 1日 (水)

旧小村井村庚申塔群(墨田区立花)

墨田区立花の団地群の中の商業ゾーンでもあるサンタウン立花の中央通路の真ん中あたりに、団地には不似合いな庚申堂がある。立花帝釈天堂とよばれ、堂宇の内外に複数の庚申塔が祀られている。この一帯の団地の敷地は江戸時代は吾妻耕地という農地で、明治末期にはキャリコ製織という会社の亀戸工場の敷地となった。戦後は関東地建機械整備工場になっており、バブル前に団地化された。

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堂宇前に立てられているのぼりには「地蔵尊まつり」とあるが地蔵菩薩像はない。サンタウン立花は1983年3月に竣工している。最寄り駅の東あずま駅までは1分と目の前。「東あずま」という名前も「東東」かと思われるが、吾妻(吾嬬)の東ということであろう。公団住宅を建設した時に、表通りに面した場所に在った石仏を移設したという。昔の絵図には「庚申塚」と記されているらしい。

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堂内には3基の板碑型の庚申塔が祀られている。右の大きな板碑型庚申塔は中央に「奉庚申▢▢」とあるが他の文字は読み取れない。中央の小さな板碑型庚申塔も、左の板碑型庚申塔も、摩滅と傷みが著しくどれも紀年などの文字は不明である。像容からすると江戸時代初期だろうという推測は立つ。

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堂宇前に向かって左側に立つ古い燈籠。竿部正面には「奉納」とあり、別の面には文化9年(1812)10月の造立年が記されている。基壇は埋まっているが、少し出ている部分に「庚申…」とあるので、庚申講中による燈籠であることがわかる。

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堂宇前の右手側にあるのがこの変な形の庚申塔。文字は全く読めないほど摩滅と欠損が著しい。正面には三猿が彫りこまれていることから庚申塔と思われる。上部のU字型の凹みはいったい何だったのか不明である。説明板によるとこれらの石仏石塔はかつてここで植木屋を営んでいた野村家の方々が大切に守ってきたもので、現在も御子孫が管理されているという。ありがたいことである。

場所  墨田区立花1丁目23

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