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2022年5月16日 (月)

郷土資料館裏の石仏① (練馬区石神井町)

石神井池の脇にある練馬区立石神井公園ふるさと文化館(郷土資料館)の裏手に茅葺屋根の古民家(旧内田家住宅)がある。周囲は公園になっていて同時に池淵遺跡でもある。古民家は明治20年頃の建築家屋らしい。もとは練馬区の中村にあったものを平成19年(2007)に移築し復元したもの。その裏手に沢山の移された石仏石塔がある。数が多いので二回に分けることにした。

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反時計回りに歩くとまず背の高い馬頭観音と庚申塔が並んでいる。この2基は近年こちらに移設されたもので、もとは練馬区田柄4丁目35のむつみ台団地にある児童館の近くにあったもの。馬頭観音の造立年は享和3年(1803)2月。道標を兼ねており、右には「ねのごんげん道」左には「こぐれ道」とある。正面には「武州豊嶋郡上練馬村神明ヶ谷戸 講中廿八人」ときざまれている。右の舟型の庚申塔は享保5年(1720)11月の造立。日月はなく青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄。尊像脇には「奉造立庚申供養二世安樂処」、左側には武刕豊嶋郡上練馬村神明ヶ谷戸 講中十三人」と書かれている。

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その先右手には笠付角柱型の庚申塔がある。造立年は元禄9年(1696)霜月(11月)。日月、青面金剛像、邪鬼の図柄で三猿はない。正面には「武刕豊嶋郡土志田村」の銘がある。右側面には「奉造立石塔庚申供養二世安樂祈所 欽言」と記されていた。この庚申塔は元は練馬区朝日町2丁目9の稲荷神社の西側の堂宇にあったもの。2019年頃に堂宇が消え、ここに移されたようだ。隣りにあった摩滅の進んだ明治14年の馬頭観音は不明である。

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次は角柱型の馬頭観音で、造立年は文化10年(1813)2月。文字が沢山刻まれている。正面には「南無馬頭観世音菩薩」と紀年、右面には武州豊嶋郡下石神井村観音経講中とある。基壇には正面が「東 ぞうしかや道」、右面(北)には「ほうや」、左面には「南 ほりの内 さぎの宮」とあり道標を兼ねている。また願主名も刻まれているがほとんどが本橋姓である。

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次にも同じような角柱型の馬頭観音。造立年は嘉永3年(1850)8月。正面には大きく「馬頭観世音」、右には紀年と「右 所沢道」、左には「武刕新座郡片山  左 田なし大山道」とある。基壇正面には「向 白子道」左には「中沢邑 上片山村 辻村 願主 孫右衛門」とあった。一体昔はどこにあったのだろうか。

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前半の最後はこの角柱型の道標。造立年は不詳。正面には「是より 石神井弁財天」とある。右面は「施主 當所 高橋勝五郎」、左面は「三宝寺 江四町」とある。そういえば石神井池に岩窟があって弁財天があったのを思い出した。穴弁天という妙に湿っぽいところだった。湖畔の厳島神社の傍で、「宇賀神社 穴弁天」と書かれていた。あの辺りにあったものなのだろうか。

場所  練馬区石神井町5丁目13-30

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