野草観察園裏の庚申塔(練馬区石神井町)
石神井公園のふるさと資料館の東側にあるのが野草観察園、その東が野球場とテニスコートになっているが、テニスコート裏の階段を下ったところに庚申塔がある。庚申塔前の道は旧早稲田通り(所沢道)に出られそうだが行き止まり。北側の石神井川の流れは、現在は石神井池になっているが昔は石神井川支流の上流域であった。北側(左岸)を池淵と呼ぶが、南側のこちらは根河原と呼ばれた地域。かつてはこの細道が所沢道だったが大正時代から車道がまっすぐに敷かれた。
今、野球場やテニスコートになっているところは台地上だがこれは三宝池からの流れと南側の石神井川の流れの間に出来た舌状台地である。ここにポツンと庚申塔が祀られている理由が分からない。不思議な場所の庚申塔である。
日月、青面金剛像、三猿の図柄で、三猿の下に二鶏が立体的に描かれている。右側面には元禄4年(1691)、左側面には11月の紀年がある。その下には17人の願主名が刻まれている。富岡姓が8人、栗原姓が4人、宇田川姓3人、あとは小林姓、本橋姓である。
場所 練馬区石神井町5丁目15
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