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2022年6月23日 (木)

真福寺の石仏(足立区梅田)

足立区梅田の真福寺は真言宗の寺院で創建年代は不詳。首都高速環状線の千住新橋出入口の傍なので南側はドーンと首都高の高架がそびえている。山門を振り返るとそこには古風な景色が目に入るというコントラスト。

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山門脇に石仏が3基並んでいる。手前の角柱は「八十八ヶ所第四十九番」とあり、荒川辺八十八ヶ所霊場の49番札所の印である。そして右端が駒型の馬頭観音で、造立年は天保3年(1832)10月。左右側面には戒名がある。馬頭観音ではとても珍しいことである。

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中央の大きな駒型の庚申塔は、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄。享保4年(1719)3月の造立で、左側面に「奉供養庚申尊像壱躰」と刻まれている。左端の駒型庚申塔も、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄。台石の香炉台にも三猿があるので計六猿。造立年は正徳3年(1713)霜月(11月)とあり、「奉供養庚申尊躯名願成就祈所」と刻まれている。

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本堂手前には舟型光背型の六地蔵が並んでいたが、背面に沢山の戒名と命日が彫りこまれている。文化、元禄、寛政、天明、享保、元文、宝暦など様々な時代の先祖を弔っているようだ。結局造立年は分からなかった。

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墓所の入口にあるのが、上の写真の2基の石仏。右の如意輪観音像は墓石だが見事な彫りで、造立年は宝永元年(1704)11月。左は舟型の地蔵菩薩だが、右肩に「奉造立庚申供養二世安樂之処」とあるので庚申地蔵である。その下の両脇に願主名が9人記されている。造立年は寛文9年(1669)10月と古い時代のものである。

場所  足立区梅田1丁目1-23

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