本木御嶽神社庚申塔(足立区本木東町)
足立区本木東町の御嶽神社は永禄4年(1561)の創建。起こしたのは千葉氏家臣で千葉氏は武州御嶽山を信仰していたのでその関係でここに御嶽神社がある。江戸時代以前この辺りは小屋ノ内出といい千葉家家臣の集住地であったという。小屋ノ内出という小字は大正時代までの地図に出てくる。南は十王堂という小字でその境に御嶽神社がある。
御嶽神社の北東に中曽根城址という史跡がある。戦国時代に千葉氏は渕江城を中心とする渕江郷を領地としていた。その渕江城があった場所がこの中曽根城址らしい。当時妙見社と呼んだ神社が現在の中曽根神社で、城跡が発掘されたのは平成8年(1996)と最近のこと。
本殿の右奥にあるのがこの板碑型の庚申塔。下部に三猿を陽刻する図柄はいかにも江戸時代初期で、造立年は寛文9年(1669)9月とある。正面には「奉供養庚申二世安楽所」と刻まれている。板碑型は特に寛文年間に多く、元禄年間になると駒型が主流となる。
場所 足立区本木東町12-16
| 固定リンク
コメント