小関庚申塔(練馬区石神井台)
西武新宿線武蔵関駅の東側の踏切の道を北上するとやがて石神井川を庚申橋で渡る。その先を右に曲がるとすぐに小関庚申塔の塚がある。道路よりも1mほど高くなった境内には三界万霊供養塔<昭和63年(1988)6月造立>や、手水鉢<対象12年(1923)1月奉納などがある。
境内に上がると奥には堂宇があり、その手前の両脇に石猿が一対立っている。右の猿の基壇には、関村北、関村南、宇立野、観音山、西村、大泉村、保谷などからの寄進が刻まれており、左の猿の基壇には小関村の多くの願主名が刻まれていた。造立年は大正14年(1925)11月である。
一対の石猿が狛犬のように守っている堂宇の中には、庚申塔を中心に沢山の猿像が祀られていた。なぜこれほど沢山の猿像があるのかは分からないが、「奉納」とあるので願主によるものであることは明らかである。
練馬区の資料によると全部で三対あったようだが、訪問時は前後左右の二対であった。この三猿の造立年は分からない。中央に立つ笠付角柱型の庚申塔は背丈ほどの高さがあり、造立年は元禄4年(1691)8月。「奉寄進庚申供養」「小関邑同行二十五人」とある。管理の状態からして今もまだ講中は続いている感じがした。
場所 練馬区石神井台7丁目10-4
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