民家塀の庚申塔(足立区西綾瀬)
綾瀬駅の西を流れる綾瀬川。かつては日本一汚い川として有名だった。1980年から15年連続でワースト1の座をキープしたが、近年は水質改善が進みかなりきれいになってきた。そんな綾瀬川だが堤防はカミソリ堤防で、川と人々の間が刑務所のように分断されているのは残念である。
そんな綾瀬川右岸(西岸)のある民家の塀に凹みがあり、その中に駒型の庚申塔が祀られている。なかなか広いお宅で、古い地図を見てみると子には江戸時代から民家があったようだ。
庚申塔は、日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄だが、三猿は左の一匹が摩滅で確認できなくなっている。側面には「丹波野講中」とあり、造立年は文化2年(1805)11月と記されている。綾瀬川は江戸時代からある農業用水河川で、江戸時代は東側が五兵衛新田、西側が弥五郎新田と呼ばれていた。丹波野というのは、ここから400mほど北に丹波野公園という区立公園があることから、この辺りの古い小字と思われる。
場所 足立区西綾瀬4丁目2-25
| 固定リンク
コメント