島根古蹟庚申塔(足立区島根)
足立区島根は国道4号線(日光街道)と環状七号線の北東のエリアの地名である。江戸時代は島根村という農村で、周辺の地域よりもわずかに高い微高地であったことから島根の地名が付いたとされている。その中で旧日光街道の西のかつては石塚と呼ばれていたあたりに今は足立区立島根中堀公園がある。
この公園の一角にブロック組の堂宇があり、中には2基の庚申塔が祀られている。公園に移設される以前はどこにあったものなのかは分からない。
左の舟型光背型の庚申塔は、日月、青面金剛像、三猿の図柄だが、青面金剛の載っている台が見ようによっては平べったい邪鬼にも見える。左側に顔があるようだ。足立区の資料には「鬼」とあるが、これが本当に邪鬼かどうかは確信が持てない。造立年は貞享元年(1684)10月で、「現當二世造立之供養也」と記されている。右の駒型庚申塔は宝永2年(1705)9月の造立で、こちらは「庚申供養」の文字の下に三猿が陽刻されている。下部には願主名が6人銘見られる。
場所 足立区島根4丁目36地先
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