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2022年7月12日 (火)

理性院の庚申塔(足立区柳原)

北千住駅は都内でも有数のターミナル駅でデータ上の乗降客数は常に日本の(世界の)TOP10に入っている。そんな駅だが大多数は乗換え利用で、駅勢圏の規模は大きくない。もともと日光街道側の西口が開けており、東口に至ってはローカル駅かと思うほどで、それは今もあまり変わっていない。東口から500mほどのところに真言宗の理性院柳原寺はある。

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この辺りは江戸時代は葛飾郡柳原村という農村地帯で、寺は扇型の道路に接している。寺の東南側が山門だが、広い道路の北西側はかつては古川という名の水路だった。古川は綾瀬川の残した三日月湖のような水路で、荒川掘削以前には綾瀬川も度々氾濫を繰返していたことが計り知れ)る。山門をくぐると正面に本堂があり、右に小さな太子堂、左には2階建ての会館がある。庚申塔は見当たらない。

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分からないので墓所入口にいらした片づけをしていたお婆様に尋ねる。おそらくご住職のお母様だろう。ご親切に2カ所別々のところにある庚申塔をご案内いただいた。もう一基あるはずの庚申地蔵については分からないとのことだった。本堂の右を奥に回り込むと、一番奥の一画に駒型の庚申塔がある。造立年は元禄8年(1698)2月。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄だが青面金剛像の股の間に狐の顔が見える。不思議な図柄である。右には「庚申供養」左下には「六人」とある。

左後ろに一部見えているのは角柱型の巡拝塔。造立年安政6年(1859)6月の「四国西国秩父坂東巡拝供養塔」とあり、「神田川川柳橋 越中屋徳兵衛」の銘がある。

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もう一基は、本堂の反対側、墓所に入って本堂の裏に近い隅っこにある駒型の庚申塔。造立年は寛政10年(1798)11月。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄で前述の庚申塔よりも一回り大きい。側面には「奉造立庚申供養塔 柳原村中」とある。

最近は寺院も檀家以外を拒絶するところもあったりする中で、とても幸せな体験をさせていただいたことに感謝したい。

場所  足立区柳原2丁目5-1

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