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2022年8月 4日 (木)

龍慶寺の石仏(足立区綾瀬)

水天宮を門前に持つ曹洞宗の渕江山龍慶寺は、正保3年(1646)の創建。開基は牛込五郎兵衛というが、この土地の西側がかつて五兵衛町と呼ばれていたのとは関係はなさそうである。山門は曹洞宗らしく質素な造りであった。

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右の屋根が別述した水神宮である。山門の手前にはいくつかの石塔があり、そのうちのひとつが自然石の敷石供養塔と思われるもので、何となく興味をそそった。

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正面には「奉納大乗妙典六十六部 天下泰平  日月清月」とある。ところが左面に回ると「中庭敷石建立 願主 金蔵」と刻まれている。右面には紀年があり、安永7年(1778)中春七日とあるが、中春は仲春のことで旧暦の2月。大乗妙典は法華経だから曹洞宗の寺院にあるのはちょっと違和感がある。

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山門を入り本堂に進むと手前に一対の大きな石仏がある。なかなか手の込んだ立派な石仏で、右が聖観音像、左が地蔵菩薩のそれぞれ座像である。足立区の登録有形文化財になっているとのことで、造立年は天保5年(1834)である。千住二丁目で幸手屋という旅籠をやっていた神谷万右衛門が千住四丁目の石工助七に彫らせて奉納したという。見事なものである。

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墓所入口に萬国戦死病歿者諸英霊追善供養塔なるものが建っているが、その基壇に1基の駒型庚申塔が載っていた。よく見てみると、造立年は明和2年(1765)で、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄で、左手にはショケラがある。この庚申塔は綾瀬4丁目20-19から消えたもので、ここに移設されていたのを訪問時に初めて知った。

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無縁仏の集められている中に板碑型のいささか荒っぽい石塔があった。「念佚供養塔」とあるが念仏供養塔の誤字だろう。造立年は貞享5年(1688)10月とある。江戸時代は識字率が意外に高かったようだが、石仏石塔を見ていると誤字が随分と多いのもまた面白い。

場所  足立区綾瀬7丁目10-18

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