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2022年8月 2日 (火)

下谷中稲荷神社の石仏(足立区谷中)

東京メトロ千代田線には不思議な路線がある。綾瀬~北綾瀬間の支線で、元々北綾瀬駅のさらに先には千代田線の車両基地があるためで、通常は一駅間だけを往復しているがたまに10両編成も停まるのでホームは長い。この広い車両基地は元々なんだろうと思ったが、戦後しばらくはこの辺りは一面の田んぼだったから前は農地である。

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北綾瀬駅の西側にしょうぶ沼公園という広い緑地があり、その南100mほどのところに下谷中稲荷神社がある。創建年代は不詳ながら、江戸時代に開拓されたこの辺りの長左衛門新田の鎮守であったらしい。すぐ北隣(現在の環七以北)は久右衛門新田、その先は辰沼新田、西は嘉兵衛新田、南西には五兵衛新田など江戸時代に開拓された地名があった。長左衛門新田は村の戸数が少なかったため祭りの御輿などは五兵衛新田に参加をしたりしていたという話である。

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稲荷神社の最初の鳥居脇には2基の巡拝塔と2基の庚申塔がある。右端の小さな角柱型の巡拝塔は安政2年(1855)12月のもの。日月の下に「月山・湯殿山・羽黒山、西國・坂東・秩父百番とある。右から二番目は大きな舟型光背型の庚申塔。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が陽刻され、青面金剛はショケラを下げている。造立年は元禄6年(1693)重陽(9月)とあり、「奉供養庚申講」の文字と14人の願主名が刻まれている。

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その隣は小さな駒型の庚申塔。造立年は宝暦11年(1761)10月。日月、青面金剛像、邪鬼、三猿の図柄で、上部に「庚申」とあり、下部には講中十七人とある。一番左にあるのは大きめの巡拝塔。造立年は安永8年(1779)正月とあり、こちらも月山・湯殿山・羽黒山、西國・坂東・秩父百番の文字がある。

場所  足立区谷中1丁目12-8

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