逆井庚申塚(江戸川区平井)
逆井と書いて「さかさい」と読む。千葉県柏市にも同じ読みの逆井という土地がある。東京の逆井は旧中川に架かる逆井橋の地名で、江戸川区と江東区の区境にあたる為、逆井の渡しの石碑が江東区側にあり、説明板の立派なものが江戸川区側にある。元々は西側の亀戸村と東側の逆井村(のちの西小松川村)の間の渡し船で明治時代まで利用されていた。
逆井庚申塚はその逆井の渡しから500mほど北にある。京葉道路から分岐した逆井庚申塚通りが、庚申塔の前から荒川堤防の小松川グラウンドの前まで微妙にくねりながら続いている。この逆井庚申塚通りは元は西井堀という農業用水で、その川筋を道にしたので曲がった道になっている。
堂宇の中には庚申塔が祀られているが、残念なことに中程より下、全体の2/3をセメントで補修してある。その為下に書かれていた文字もまるで読めない。仕方なく石川博司氏の資料を参考にした。舟型光背型の庚申塔で、日月、青面金剛像、三猿の図柄(三猿の確認はできなかった)。造立年は元禄5年(1692)らしい。
場所 江戸川区平井2丁目1
| 固定リンク | 0
コメント