善通寺の阿弥陀庚申(江戸川区平井)
浄土宗善通寺は荒川の土手の近くにある。周辺には天台宗の最勝寺と日蓮宗の大法寺がある。最勝寺は墨田区の本所にあったが大正2年(1913)年に現地に移転、大法寺は錦糸町近くの太平にあったものが大正12年(1923)に関東大震災で焼失し昭和4年(1929)に現在地に移転した。
善通寺は千田真太郎宗信が康生年間(1455~1457)に創建したと伝えられる。その後、五分一(江戸川区役所付近)に移転し、さらに慶長元年(1597)に少し南の東小松川に移った。しかし荒川の掘削工事が始まって止む無く現在地に移転したという経緯である。その後戦災で焼失し、現在の本堂は昭和36年(1961)に再建されている。
本堂の右側から墓所に向かうと、墓所入口の右手に無縁仏塔がある。その頂上にあるのが舟型光背型の阿弥陀如来像庚申塔。造立年は寛文7年(1667)11月と刻まれている。右上には「庚申結衆」とあることから庚申講中によるものと思われる。下部には願主名が記されている。
場所 江戸川区平井1丁目25-38
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