享保17年の地蔵(葛飾区東新小岩)
西井堀緑道という通りは既に緑道というよりも立派な生活道路になりバスも走っている地域の主要道になっている。近年南から鹿骨街道が伸びてきて、小松橋北からほぼ道路が繋がっているがまだ供用されていない。この二つの道路が交差する傍に東新小岩六丁目のバス停があり、その前に木造堂宇がある。
道路がきれいなので以前はどこにあったのだろうかと思った。葛飾区の資料にある住所は隣りの駐車場になっているので、横に少し動かしたのだろうか。しかし堂宇の基礎を見てみると動かした形跡は殆どない。以前は「地福地蔵尊」というのぼりも立っていたらしい。どうも最近バス停も少し向こう側に移動したらしい。
堂内には舟型光背型の地蔵菩薩像が祀られている。高さは1.5mほど、造立年は享保17年(1732)8月で、「地福院現住 高厳 村講中」と書かれている。傍には小さな銘板があり、説明が書かれていた。「此の地に一寺有り恵見山明王寺地福院と号す。年代不明なるも正福寺末の為正福寺に合併す。(後略)」とあり、平成元年(1989)にこの堂宇を建立して地福地蔵尊と命名し開眼供養したと書かれている。
場所 葛飾区東新小岩6丁目27-7
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