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2022年9月15日 (木)

元禄4年の地蔵(葛飾区東新小岩)

東新小岩6丁目の住宅街の一角に再開発中の更地があり、その一角に自動販売機と地蔵堂が立っている。ここには2016年頃まで空き家となった家がありその前に堂宇があった。そのうち最近になって左隣の古家も解体され、広い敷地ができたようだ。

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江戸時代この辺りは上平井村の上小松という土地で、少し東側にはかつての西井堀という用水路沿いに出来たきれいな広い道路があり「西井堀緑道」とあるがバスも走る生活幹線である。この地蔵堂の前の路地はその曲がり方からも想像できる通り江戸時代からの道であった。おそらくはかつてあったここの民家が守ってきたものだろう。

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堂宇内には舟型光背型の大きなお地蔵様が祀られている。造立年は元禄4年(1691)霜月(11月)とある。高さは1.5mほどもあり、「施主 桑良橋太良兵衛  法名浄察  奉造立六道能化菩薩像二世安樂攸」と書かれている。桑良橋が苗字なのか、近くにあった橋の名前なのかは分からない。願わくはこのままここに維持していただけると嬉しい。

場所  葛飾区東新小岩6丁目24-3

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