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2022年11月19日 (土)

恵明寺の石仏(葛飾区亀有)

JR常磐線亀有駅南口から350mほど、環七通りの手前にある真言宗の恵明寺(えみょうじ)は古刹である。創建は健治2年(1276)あるいは弘安元年(1278)とされ、元寇の文永の役(1274)と弘安の役(1281)の間にあたる。鎌倉幕府は執権が8代北条時宗の時代。

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この時代より徐々に御家人が窮乏し、1297年には永仁の徳政令が出ている。元文元年(1736)以降は徳川将軍家の鷹狩の御膳所となり、明治時代には亀有小学校の校舎としても活躍した。山門はシンプルな造りで、正面には本堂があるが、庫裏のある左手に石仏が並んでいる。

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一番手前にあったのはゼニゴケが全体を覆っているが、立派な舟型光背型の地蔵菩薩である。造立年は宝永7年(1710)10月、富士山宝永噴火の直前である。それだけにゼニゴケを火山灰に見立てるのもまた風情がある。尊像右には「奉供養念仏講中」下には「同行廿人」と刻まれている。

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その先には2基の庚申塔がある。どちらも駒型の庚申塔で、左の庚申塔の造立年は宝永5年(1708)6月で、日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄。正面には「奉造立青面金剛二世安楽」と書かれ、側面には「亀有村 森田権左衛門」と刻まれている。右の大きい方の駒型庚申塔は少し新しく文化5年(1808)2月の造立。こちらも日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿の図柄で、台石には女性名が多数刻まれている。

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無縁仏塔の中央の頂上には珍しい六観世音菩薩幢が立っていた。遠くていささか確認に困ったが、文字は見えない。資料を確認したところ、安永5年(1776)の造立のようだ。なかなか見事な彫りこみである。

場所  葛飾区亀有3丁目32-25

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