勝養寺の庚申塔(葛飾区青戸)
青砥駅の西、京成本線の高架脇にある真言宗の勝養寺は、大永7年(1527)の創建とされる。まだ関東は小田原北条氏の支配下にあった時代である。北条氏の家臣である遠山直景という人物の居城の鬼門にある渋江郷(現在の四つ木)に鬼門として創建され、後に現在地に移転したと伝えられる。
駅前の寺院なのであまり広くないがきれいなお寺である。本堂の階段下にあった庚申塔と地蔵菩薩だが、なぜか元禄12年(1699)造立の舟型光背型の地蔵菩薩しかなく、庚申塔は見当たらない。実は寺院の裏口(勝手口兼車庫)の脇に堂宇を建てて移してあったのである。
綺麗な御影石の堂宇に庚申塔がぴったり収まっている。舟型光背型で日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、三猿が陽刻されている。尊像脇には「奉造立庚申石像 結集」とあり、造立年は元禄14年(1701)正月とある。なぜこちらに移されたのかは分からない。
場所 葛飾区青戸3丁目25-14
| 固定リンク
コメント