東福院の石仏(江戸川区松島)
江戸川区松島にある東福院は真言宗の寺院。創建は寛永8年(1631)で江戸時代の初期。徳川家光の在位時代である。大和地方の人である秀円僧都という僧が西小松川にやってきた時に、土地の宇田川家、関口家、宮家などが迎え、この地に留まって一寺を建立した。
立派な山門が建っているが、寺の入口は左の鉄扉からである。山門の裏手にはすぐに本堂があり、左の塀沿いに無縁仏塔群やその他石仏が並んでいる。山門脇の庚申塔はもとは大進路(旧小松川村の二つの鎮守である新小岩香取神社と西小松川天祖神社を結ぶ道)の道筋に在って、昭和31年に東福院に移転したもの。
山門脇には大きな基壇の上に駒型の庚申塔が立っている。日月、青面金剛像、邪鬼、二鶏、二童子、三猿、四夜叉の図柄で、青面金剛の左手にはショケラっぽいものがあるが詳細不明。なかなか盛りだくさんな庚申塔である。尊像右には「奉造立青面金剛石」、左にはそれに続いて「像一躯為二世安楽」とある。江戸川区の資料によると享保12年(1727)の造立と推定されている。西小松川村の道ヶ島の庚申講中によるものだという。
境内に入ると左側に2基の地蔵菩薩像が並んでいる。左側はとろけてしまい何も判別できない。右側の舟型光背型の地蔵は、元禄6年(1693)癸酉2月に造立されたもので、施主男女三十人とある。
場所 江戸川区松島3丁目38-18
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コメント
TATSUさん
ご指摘まことにありがとうございます。翌日記載分が光福寺で、資料ノートのページを読み違えて光福寺の庚申塔の内容を記載してしまいました。いやはやお恥ずかしい限りです。早速修正させていただきます。
ぼのぼのぶろぐ管理人
投稿: ぼのぼのぶろぐ管理人 | 2022年12月 1日 (木) 20時11分
この庚申塔の説明は、同じ江戸川区松島1の光福寺のものでは?
投稿: TATSU | 2022年12月 1日 (木) 09時38分