堤上の銀杏下の祠(葛飾区西水元)
西水元の中川の堤防の上に大きな銀杏の樹がある。おそらく中川を往来する船にとってはある種道標になっているような大きな樹である。その銀杏の樹の下に祠がある。
場所が場所だけに風雨にさらされて古さを感じさせる祠だが、それほど古いものではないかもしれない。しかしながら明治時代の地図にもこの祠の場所には石碑石仏の印がある。当時の地図にはこの辺りは佐野新田という地名になっており、すぐ東側は袋新田とある。堂宇の近くにある石祠には文化元年(1804)6月の造立年がある。
堂宇の中には舟型の不動明王像が祀られている。造立年は寛政9年(1797)4月。台石に「成田山講中」の文字がある。この場所は昔は松戸経由の成田道だったところで、ここを経て成田山へ参詣した道すがらである。
場所 葛飾区西水元3丁目5 中川堤上
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